ご挨拶
セルフ・ネグレクトは孤立死の予備軍です。セルフ・ネグレクトとは時間をかけて自分を放任することにより生命・健康・生活・安全が脅かされる状態に陥る、「緩やかな自殺」とも言えます。 複数の要因やサービスにアクセスできないことにより、助けを求める力が低下・欠如している状態になります。ご本人がその状態に気づかない場合「困っていない」と言い、支援には困難が伴いますが、自身の権利を守ることができない人を支援しないことは行政のネグレクトにもなりかねないと考えます。
地域社会で早く発見し、ご本人の意思を尊重しつつ専門職が支援することによって、より健康でQOLの高い生活につながります。私たちはこれまで文部科学省科学研究補助金により、セルフ・ネグレクトに関する研究を積み重ねてまいりました。その成果を本ホームページで皆様と共有し、さらなる研究につなげ、皆様に還元していきたいと思います。
研究代表者 東京医療保健大学 岸恵美子


